1.【3分でわかる】出産祝いを贈るときの相場・マナーについて
出産祝いを贈るときの「一般的な相場・価格」と、渡す時期・贈るタイミングやのし(熨斗)の選び方と書き方といった「マナー」について解説します。
出産祝いの一般的な相場・価格
について
出産祝いの相場・価格は、相手との関係性により異なります。相手との関係性別の出産祝いの相場・価格は以下の通りです。
相手との関係性 | 出産祝いの相場・価格 |
---|---|
兄弟・姉妹 | 5,000円~30,000円 |
親戚 | 5,000円~10,000円 |
友人・知人 | 3,000円~10,000円 |
職場の同僚・上司 | 3,000円~10,000円 |
【兄弟・姉妹に贈るときの相場・価格】
- ・兄弟・姉妹に贈るときの相場・価格は一般的に、5,000円~30,000円
とされており、
- ・実際におなかを痛める姉妹に贈る場合は、10,000円~30,000円
- ・兄や弟の妻が出産した場合は、5,000円~10,000円
程度が望ましいと言われています。
また、例外として相手が年下だったりした場合、相場より高いものを贈ることが一般的です
【親戚に贈るときの相場・価格】
- ・親戚に贈るときの相場・価格は一般的に、5,000円~10,000円
と言われていますが、相手との親密度によって金額が変わってきます。
- ・たまに会ったときに妊娠・出産報告を受けるくらいの間柄であれば、5,000円~10,000円
- ・日ごろから頻繁に会ったり連絡を取り合うような間柄であれば、10,000円~30,000円
程度と考える人が多いようです。
【友人・知人に贈るときの相場・価格】
- ・友人・知人に贈るときの相場は一般的に3,000円~5,000円
と言われています。とても親しい間柄だとしても高額なギフトを贈ると、相手が気を使ってしまい、出産内祝いで同等の品を準備してしまうことが考えられますので、やはり10,000円程度に収めておくと失敗がありません。
【職場の同僚・上司に贈るときの相場・価格】
- ・職場の同僚・上司に贈る場合の相場は一般的に3,000円~10,000円
とされており、
- ・同僚への出産祝いであれば1人3,000円~5,000円
- ・上司への出産祝いであれば5,000円~10,000円
を仲間同士で出し合い、連名で贈ることが多いです。
特に仲がいい同僚、お世話になっている上司の場合は、それとは別に、個別で贈るプレゼントを準備する人も多いです。その場合も上記相場内に収まる商品を選べば相手に気を使合わせ過ぎず、失敗が少ないです。
出産祝いのマナー1
「渡す時期・贈るタイミング」
出産祝いを贈る時期は、
- ・一般的に赤ちゃんの生後1週間から1ヵ月ごろ
と言われています。
出産後、お母さんと赤ちゃんが退院するまで普通分娩で5日~6日程度、帝王切開の場合で10日ほどかかるのが一般的で、お母さんや赤ちゃんの体調がよくないことも考えられるため、入院中に出産祝いを届けるのは避けるのが無難です。
また、生後1ヵ月ごろにお宮参りを行う地域が多く、お宮参りが終わると出産内祝い(出産祝いのお礼)を準備しはじめる家庭がほとんどです。そのため、お宮参りが終わるまでに出産祝いを贈ると、贈った相手が相手が出産内祝いを複数回準備する手間を省けます。
従って、生後1週間から1ヵ月ごろに送るのが適切といわれています。
ただし、親戚や学生のころの友人など普段あまり交流がない人からは、年賀状で出産報告を受けることもあります。その場合は、出産報告を受けてから1ヵ月以内に出産祝いを贈るのが一般的です。
出産祝いのマナー2
「のし(熨斗)の選び方と書き方」
のしとは、出産祝いや結婚祝いなどの慶事における贈り物・ギフトにつける飾りのことです。
水引きや「御祝」の文字が印刷されているものをのし紙と言ったりもします。

【のしの選び方】
出産祝いのギフトには、
- ・紅と白の水引が蝶結びになっている
- ・水引の本数は偶数ではなく奇数、5本もしくは7本の
のしを選びます。
蝶結びは何回でも結びなおすことができるので、蝶結びの水引は「何回あってもうれしい」出産祝いの際に使うとされています。
また、水引の本数は、慶事に2で割り切れる数のものを贈ってはいけないという古くからの習わしが影響していると言われています。
【のしの書き方】
<表書き>
水引の結び目の上に「御出産御祝」「御祝」のいずれかを書きます。「祝御出産」「御出産祝」でもよいですが、4文字は不吉な数字としてお祝いごとには適さないと考える人もいるため、避けるほうが無難です。
<名前>
基本的に、水引の結び目の下に、表書きより少し小さめにフルネームを書きますが、贈る人側の立場や人数によって、書き方は変わります。
贈る人 | 名前の書き方 |
---|---|
夫婦で贈る | 夫のフルネーム、その左隣に妻の名前のみ記入 |
会社から贈る | 「〇〇〇〇(社名等)一同」と記入 |
友人一同で贈る(3名以内) | 右から五十音順でフルネームを記入 |
友人一同で贈る(4名以上) | 代表者の名前と、その左隣に「他一同」と記入 |
職場の同僚一同で贈る(3名以内) | 右から役職の高い順、または年齢順にフルネームを記入 |
職場の同僚一同で贈る(4名以内) | 最も役職が高い人、または年齢が上の人の名前、その左隣に「他一同」と記入 |
出産祝いのマナー3
「贈ってはいけないもの」
出産祝いに贈ってはいけないものとその理由は、おもに以下の4つです。
- ・日本茶(弔事で配られるため)
- ・ハンカチ(悲しみを連想させるため)
- ・刃物(縁を切ることを連想させるため)
- ・カフェイン、アルコールを含む食品(授乳中のママには不向きなため)
また、ベビーカーやベビーベッドなどの大きな家具は、出産準備ですでに準備している場合がほとんどなので、からリクエストがない限り、贈らないほうが無難です。